先日 友人数人と話している時のこと

夫のいびきがうるさくて、眠れないんだよね」という話題に
うんうん、気になりますよね、いびき
ましてや 同じ部屋 同じベッドで寝ている人のいびきには、辟易しちゃいます
私も、夫を突いたり身体の向きを変えさせたりすることがあります

どんなにイラつくか をひとしきり言い合った後、ある人が言ったのです
いびきには、舌の筋肉を鍛えるといいらしいよ」

そうですね

いびきは、体がリラックスすることで筋肉を支えるチカラが抜けて、舌やその周りのお肉や脂肪が喉の奥に落ち込んで、空気(呼吸)の通り道が狭くなることで起きるのです

風の強い日、どこかでピューピュー音が鳴ってる原因を確認したら、窓が細ーく開いてた って経験はありませんか?
あれと同じことが起きているのです

だから、舌の筋肉を鍛えればいい
うん、そうだ♪
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・で、舌の筋肉ってどうやって鍛えるのでしょう??

 

おうち中医学的には、舌の筋肉だけを鍛えてもいびきの解決にはなりません

 

そもそも、舌の筋肉を鍛える方法って・・・?

いびきの原因は、空気の通り道が狭くなることですが
その状態を引き起こす原因は?

分かりやすいものを挙げてみましょう

・肥満:脂肪が多いことで気道が狭くなる他、首回りの筋力や筋肉量が低下していたりします
・鼻づまり:口呼吸が多く見られます 口での呼吸は気道が狭くなります
・顎が小さい:噛む力が弱い、つまり口から喉の筋力が弱いと考えられます
・扁桃腺が大きい:大きく張り出した扁桃腺が気道を狭めます
・女性ホルモンの減少:女性ホルモンには舌を支える筋肉を緊張させる作用があり、女性の方が気道を広く保ちやすいのです
・アルコールや睡眠薬:筋肉を緩める作用が強まり、舌や周囲の組織が喉の奥に落ち込みやすくなり気道を狭めます

まず、舌だけでなく、その周囲の筋肉も関わっていることにお気づき頂けると思います

また、鼻にトラブルがある場合は、舌の筋肉を鍛えたところで解決には繋がらなそうですよね

さらに、女性ホルモンとなると、どうやら何か違うぞ?という感じがしてきます

もちろん 舌の筋肉を鍛えることが無駄だとは言いません

それだけではないですよ というところに着目してもらいたいのです

身体は様々な部分が様々に繋がっています
ですから、何か1つ  困ったことが起きた時、「その部分」だけを改善しようとしてもなかなかうまくいかないことが多いです
その「困った!」の皮を一枚はがしてみると、身体の色んなところが反応しあって影響しあっている結果として1つの症状が出ていることが多いです
その場合、表面に見えた「その部分」だけをなんとかしようとしても、「解決した!」にはたどり着くことは難しいかなと思います

 

例えば・・・舌を鍛えて筋力をあげたい場合
筋肉は全身に存在します
その全身の筋肉を維持しているのは、身体をめぐる栄養(「血」)です
この「血」が十分なかったら、筋肉はその力をだすことができませんし、
「血」を作り出し全身に循環させる五臓の機能が正しく働かなければ、どれだけ筋肉を鍛えても身体は健康にはなれないし いびきのリスクも高まるでしょう

 

おうち中医学では、あなたの「困った!」を 一部分ではなく 身体も心も周りの環境も「あなたという人間を作っている全て」から考えてケアすることを 心からおすすめしています

それができるのは、あなた自身かごく近いご家族だけ

私はそのお手伝いをさせて頂ければ嬉しく思っています