前回は、自律神経って何?をお話しました。
自律神経は、なかなか思う通りにならないものです。
なぜなら「自分の意志でコントロールができない」働きだから、です。
「呼吸」や「心臓の拍動」「食べ物の消化」等と同じように、意識しないうちに働くものです。不調を感じた時にはじめてその存在や働きについて考える方も多いのではないでしょうか。
そのように「自分の意志でコントロールできない」ものをコントロールする方法はあるのでしょうか??
その答えが「体質」「セルフケア」です。
「乱れないようにする」「乱れた時に速やかに回復する」ことができる、これが「自分でコントロールできない自律神経をコントロールができている状態」と言えます。
ちょっと分かりにくいので、身近な例を出してみましょう。
「自分の意志でコントロールできない」で言うと、例えば「消化器系」。
普段、毎日スムーズなお通じがある方。かぜを引いてお腹の調子が悪い。そんなこと、ありますよね。
「自律神経のコントロールができている」と、こういう場合・・・
体調の乱れがあるときも「不調を最小限に」できるので、体調不良は最短期間、体調回復もスムーズになりやすい。体調回復がスムーズなので、お通じの乱れも速やかに元に戻りやすい・・・となります。
目指すは「絶対、少しの崩れもない強固な健康」ではなく、多少乱れがあっても折れることのない「柳のようなしなやかな健康」です。
疲れにくい身体。
疲れたら休み、休んだら疲れから速やかに回復して不調や病気に繋がりにくくできる身体。
不調から速やかに回復し、病気にまで発展させない身体。
日々を健やかに過ごせる心。
それを叶えるために絶対不可欠なのが、正しく働く「自律神経」なのです。
「自律神経を正しく働かせる」ためにできることが「体質に合わせた効果的なセルフケア」なのです。
ただでさえ思い通りにならない「自律神経」。
このコントロールが普段よりずっと取りにくくなる季節が「春」なのです。
普段どおりに生活していても崩れてしまう自律神経。
次回は、自律神経がどんな働きをしているのか、もっと具体的にみてみましょう。