今日のポイント
・ 肩の先端を温める 肩の先端にも大事なツボが並んでるよ
・肩を温めたあと、肩甲骨の一番肩に近い部分にある凹み「じゅ兪」をじっくり押す
「随分寒くなってきたね。そうそう!そういえば最近ママが肩が上がらない~四十肩かな?といっていたんだけれど、四十肩ってなに?
「四十肩・五十肩とは「俗名」で、本当の診断名は「肩関節周囲炎」というの。
肩の周りに炎症が起きて、痛みや動きにくさという症状がでてくるのだけど・・・実は、その「原因」は分かっていないの
だから、「こうしたら治る」という決まった薬や方法はないの
予防と、どこにどういう症状が出ているかを体質と合わせて考えて、痛みを抑えたり回復を早めるようにケアするんだよ」
「四十肩?五十肩?そのふたつは、どうちがうの?」
「四十肩と五十肩・・・違いは、ない!(笑) 肩に痛みと動きにくさを感じるのが、40~60歳が多いと言われているから、こう呼ばれているらしいよ」
「そうなの????!!!」
「そう!実は違いはないの。
とにかく炎症が起きたら、そこから早く回復させることが大切
回復するためには、「気」「血」「津液」が潤沢にスムーズに流れることが必須なの
「気」「血」「津液」は、中医学で健康を作る3要素だとされているもの 「エネルギーの流れ」「血液(酸素と栄養)」「水分」といった方がイメージつくかな」
「うーーーーん。難しい」
「だよね。中医学って、仕組みが分かるようになるまでは難しいんだよねー 私もちんぷんかんぷんで大嫌いだった(笑)
パンダ君も、ご飯食べるでしょ?」
「うん、もちろん」
「そうだよね。そのご飯の栄養が、目では見えない形になって身体の隅々まで行き渡っているんだってことは、分かるかな?それが生きる仕組みとも言えるんだけど」
「うん」
「ご飯を食べても、分解して栄養を取り出せなければ、生きてはいけないよね。栄養を取り出しても、それを身体の隅々に行き渡らせられなければ、栄養を受け取れなかった部分は病気になったり死んでしまうよね」
「そうだね、確かに!」
「中医学で言っている難しいことは、その仕組みをもう少し詳しくしたものなんだよ」
「そうなんだ!」
「おうち中医学では、その仕組みがうまく働くためにどうするか、おうちでできることを考えているの
ツボを押したり、食事をちょっとだけ意識したり、呼吸やストレッチ、温めるとかね」
「へぇー」
「ちなみに中医学では、「痛い」や「不調」を取り除くために少し遠回りをすることも多いよ
それはね、「その痛みや不調がどうして起きているか」を身体全体の因果関係から判断して解決策を導き出すからなの
だから「肩の痛み」を取りたい人に、食事の指導をすることもあるし、目や片頭痛のケアを行うことも考えられるの
例えば四十肩を訴えてサロンに来てくれたお客様には「背中と腕、足を中心とした全身施術」を行って、「肩の痛みを抑えるツボ」の他に「食事」と「足腰のセルフケア」をお伝えしたよ」
「ママに話してみよう!ちなみに家で出来る簡単なケアとかはあるのかな?」
「おうちケア1として、まずは冷やさない!
冷えによる滞りは、「痛み」として身体にあらわれるんだよ
動きにくくなっている肩甲骨の上部分に使い捨てカイロを貼って温めてね
ツボ押しする時も、温めてからの方が効果UPだよ」
「ふむふむ、他にはある?」
「おうちケアその2は、肩の先端を温める
肩の不調って、どうしても首や背骨の近くをもんだり押したり叩いたり・・・
もちろんその辺りも大切だけど、肩の先端にも大事なツボが並んでるよ「肩ぐう」「肩りょう」「巨骨」というんだよ」
「メモメモ」
「おうちケア3としては、
肩を温めたあと、肩甲骨の一番肩に近い部分にある凹み「じゅ兪」をじっくり押す
炎症を起こした筋肉は、回復の過程で一時的に固くなることがあるの 固くなっているからといって、ぐいぐい揉んだり強い力をあちこちにかけると、また筋肉を傷めてしまうこともあるから、「じっくり押す」がおすすめよ」
「じっくり押すだね。今度ママに押してあげよう」
「「なぜ起きるか」がハッキリ分かっていないので「予防法」もハッキリ分からないのが現状
だから、適度な運動と食事~と言った「普段の健康管理」を、「自分の体質に合わせて」行うことが大事だね
健康上の得意と不得意は人によって違うから、自分の不得意な部分とその簡単なケア方法を知って欲しいな」
「ありがとう!色々勉強になったよ!で、難しすぎてどうやってママに伝えよう???」
「ズコー――――――――――っ」
ポイントをまとめると・・・
・ 肩の先端を温める 肩の先端にも大事なツボが並んでるよ
・肩を温めたあと、肩甲骨の一番肩に近い部分にある凹み「じゅ兪」をじっくり押す
「よし!分かった!わかったけど、ママに自分でかさま先生に聞いてもらおう!」
「ズコーーーーーーーーーーーーーっ」
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